台風、大雪などといった自然災害のほか、停電や火災などさまざまな理由により、乗ろうと思っていた列車が遅れたり動かなくなったりすることはある。短時間の運転見合わせならまだしも、ほぼ一日運休となれば、乗客にとっても影響は大きくなる。
もし、すぐにでも移動しなければならない事情がある場合、どういった対処をすればいいのか。
取材などで日本全国を訪れる機会が多い、出版社勤務のAさん(40代女性/都内在住)は、乗車する予定だった列車が運休になった経験が何度かある。
「仮に自分が乗っている鉄道が止まってしまったら、乗務員の指示に従うしかありません。でも自分が乗る前のトラブル発生なら、とにかく迅速に代替案を探すことが重要です」(Aさん、以下「」内同)
Aさんいわく「もっとも優先すべきは情報収集」。そのため、頻繁にスマホでネットニュースやSNSを確認する。
「たとえば新幹線に乗ろうと思って駅に着いたら、タイミング悪く運休になってしまうというケースがあります。状況を見守りつつ、復旧を待つ人もいると思いますが、それだと手遅れになることがある。
そのまま丸一日運休といったことになったらただただ待たされるだけだし、高速バスや別の特急電車での移動を考えても、考えることは皆同じなので、待っている間に席が埋まってしまう可能性が高い。少なくとも『とりあえず駅で情報を待つ』というのは、避けるべきです。
私は、とにかくネットでニュースを調べます。そこそこ大きく報じられていたら結構深刻なトラブルということ。復旧まで時間がかかる可能性が高い。SNSでも、鉄道に詳しいネットユーザーがいろいろとコメントしているので、それを参考にすることもあります。そういった情報で『長引きそうだ』と感じたら、すぐ代替案探しに取り掛かります」