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終わりなき「ラーメンとレンゲ」をめぐる論争 レンゲで「ミニラーメン」派、直接すする派、麺に添える二刀流派、それぞれの流儀と主張を聞いてみた

食べ方は人それぞれ

食べ方は人それぞれ

豪快にすすることで本来の味わいを楽しめる

 レンゲを使わず、そのまますする派の人もいる。不動産会社勤務の40代男性・Bさんは、「ミニラーメン派は邪道」だと言う。

「優雅に品が良さそうに見せようという狙いがあるのかもしれませんが、男女問わず豪快にすすって食べている方がおいしそうだし、個人的には好感度が高いです」

 Bさんは「別にレンゲを使ってもかまいませんが……」と前置きしたうえで、「レンゲを使う意味がわからない」と首を傾げる。

「ちょっとずつ食べるのではダメなんですかね? そもそもレンゲがない店もありますし、しっかり麺をすすることで、麺やスープの味や香りを楽しめると思っています」(Bさん)

箸とレンゲで高めに麺を持ち上げる“二刀流”も

 レンゲを使うものの、「麺にそえるだけ」という人もいる。広告代理店勤務の30代男性・Cさんが、その食べ方を紹介する。

「家族でラーメンを食べると、いつも小言が出ていました。私がラーメンをすすると、母親には『下品だからやめなさい』と言われ、レンゲのうえに麺をのせれば、父親から『男のくせにちまちま食うな』と言われました。

 現在は箸で麺を適量取ってから、レンゲをそえて麺をはさむようにして高めに持ち上げてから、優しくすすっています。箸とレンゲの“二刀流”なので、麺を安定して高く上げられるうえに、適度に汁が取れて温度も下がるので食べやすいです」

 食べるスタイルは違っても、「ラーメンが好き」ということは同じ。価値観を押し付け合わず、それぞれの流儀を尊重したいものだ。

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