現在に至るまで一貫して続けているサンプリングも、試行錯誤をしながら、認知度を上げてきた。試行錯誤が必要なのは、「絆創膏は、ケガをしないと使わない」という特性に起因する。
「絆創膏が必要になるシーンを想定しながら、実際に必要としそうな方になるべく渡る方法を考えています。たとえば過去には『登山をする方は、絆創膏があるときっと安心だろう』ということで富士山の五合目に社員が出向き、そこでサンプルを配布しました。最近では大手ファッション通販サイトとコラボし、靴にサンプルを同封した事例もあります」
ただし、実際の利用シーンを想定した場所ばかりで配っていたわけではない。若年層への認知度を上げる仕掛けとして、大手ファストフード店のおまけとして配布したこともあるという。このときは、「なぜハンバーガーを買ったら絆創膏が!?」という意外性が話題化に貢献した。
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