アイドルやキャラクターなど、世間的に広く浸透しつつある“推し活”。スマホの待ち受け画面や文房具、日用品など、身の回りに“推し”のグッズを溢れさせている人もいるだろうが、職場でのグッズの扱いは賛否を呼ぶようだ。
大手質問投稿サイトではここ数年、推しのグッズを職場のデスクに飾っていたら、注意されたという声も数多く上がっている。職場での「推し活」はどこまで許されるのか。“推し”がいる会社員たちとその上司に意見を聞いた。
アクスタを並べたら「私物を置き過ぎ」と注意された
「職場のデスクに推しのアクスタ(アクリルスタンド)なんかを並べていたら、『私物を置き過ぎ』と上司から注意されました。誰にも迷惑はかけていないのに……」
そう嘆くのは、メーカー勤務の男性・Aさん(20代)だ。デスクには推しの人気VTuberやアイドル育成ゲームに登場するキャラクターのアクリルスタンドのほか、ブロマイド、ぬいぐるみなどを飾っている。本人は「好きなものに囲まれていたいだけで、自分の仕事に悪影響を与えるような置き方はしていない。なんならモチベーションアップにつながっている」と語るが、上司からは理解があまり得られないという。
「上司は、『一個ぐらいならいいけど、自宅の部屋じゃないんだから見苦しい』という理屈でしたが、自分のデスクは自分だけが作業するスペースなのに、ダメですかね?」(Aさん)
次のページ:推し活に好意的な職場でも「ルール」化