金利上昇下で預金をどう活用するか(イメージ)
1990年代初頭にバブル経済が崩壊して以降、約30年間にわたり、日本の銀行の預貯金金利は下がり続けた。ところが、2024年以降、金利が上昇に転じている。そのため、投資熱が高まる一方で銀行預金に回帰する人も見られるようだ。
2025年、私たちは預金をどう活用すべきなのか。ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の岩城みずほさんは、手持ちの資金を使う時期に応じて、普通預金と定期預金に分けることを指南する。
「50代の女性であれば、普通預金の口座にできれば生活費の1年分は蓄えておきたいですね。いつでも使うことができる流動性の高い資金として、普段の生活に必要な分を普通預金として持っておくことは大事です。
一方、10年以内に使うことが決まっている資金は安全性を重視して定期預金に回してもいいでしょうし、元本割れしない『個人向け国債変動10年』を買うのもおすすめです」
銀行預金をする際に注意したいのは預け先だ。昔から使っているから、安心感があるから……とメガバンク一択なのは機会損失につながりかねない。
次のページ:預金金利も上昇しているが物価も上昇している