Cさんと同じ大学の経済学部に通う男性・Dさん(21歳)も、悩みを抱える友人は少なくないと話す。
「サークル内でのいじめの問題はよく耳にします。目の前で行われるような、明からさまな行為ではなくて、『その子のSNSにだけ反応しない』『(Instagramの)ストーリーの投稿を全部スルーする』『本人にだけわかるように、X(旧Twitter)に悪口やいじり投稿をする』とか。本人だけが察するような、小さないじめが横行していると思います。
これ以外だと、最近ではいきなり投資詐欺系のLINEグループに追加されたり、『簡単に稼げます』系のインスタアカウントからマルチ商法に首をつっこんでしまったりと、そういうSNS関連のトラブルも耳にしますね。親にも友達にも相談できない悩みを抱えている学生が多いと思うので、大学のなかで相談できる場所や、助けてくれる専門家がいるのはありがたいことだと思います」(Dさん)
SNSが普及して人間関係がさらに複雑になる現在では、大学生のあいだでも対人関係の悩みやトラブルが尽きない。次の加害者と被害者を生まないためにも、先手を打った対策を講じる必要があるだろう。