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「いいね!のために友人の夫と2ショット」「最古参ファンとしてマウント発言を繰り返した末に出禁」…とかく厄介な“承認欲求が強すぎる人々”の迷惑実例とつきあい方

身の回りにいる“承認欲求が強すぎる人”とどう付き合うべきか(イラスト/白ふくろう舎)

身の回りにいる“承認欲求が強すぎる人”とどう付き合うべきか(イラスト/白ふくろう舎)

 昨今、SNSの普及により“承認欲求”という言葉が広く知られるようになった。そもそもどういう意味なのか。

「人に認められたいという人間の基本欲求のひとつで、誰もが持っています。集団で生きる人間にとって、周囲に認められるかどうかは生存に直結します。自分の存在価値が認められることで、食料を分けてもらえ、その場にいることが許されるからです。逆に認められなければ排除されてしまうため、承認欲求を満たす言動は人にとって必要不可欠なことなのです」

 とは、不安専門カウンセラーの柳川由美子さんだ。承認欲求という言葉は、アメリカの心理学者、アブラハム・マズローが1943年に提唱した人間の基本的欲求を分類した理論「欲求5段階説」が初出だが、これがネット上で多用されるようになったのは2010年頃から。人からの評価が「いいね!」の数などでわかりやすく得られるSNSは、手軽に自分を認めてもらえ、不安を解消してくれる格好の場となっていった。

「承認欲求を満たすことは悪いことではありません。しかし、人からの評価こそ自分の価値だと思い込み、そのために行きすぎた言動をとると、周囲との軋轢を生むことになりかねません」(柳川さん・以下同)

 行きすぎた承認欲求行動をとりがちな人には特徴があり、感情の抑制ができない、ありのままの自分が認められないなどが当てはまる。

「問題行動を起こすほど承認欲求が強い人は、親からほめられたことがないなど、育ってきた環境に問題があるケースも。とはいえ、パートナーに愛されるなどで心理的安全性が確保できれば、大人になってからでも改善できます。また、“こういう行動をとったら周りはどう思うか”など、常に自分を客観的に見られれば、問題行動を自重できるようになります」

 自慢とマウントまみれの発言をSNSに投稿する前に、客観的な視点で自分を見直す習慣をつけることが大切だ。

次のページ:リアルケースで学ぶ「承認欲求が強すぎる人々」とのつきあい方
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