新生活の季節が近づいている。家電を一式揃えようとする人も多いだろうが、モノによっては「案外いらなかった」というものもある。現在一人暮らしをしている人の生活で意外と多く聞かれるのが、実は「掃除機がいらなかった」という声だ。掃除機を使わなくなったという人たちに、どんな掃除機を買ったのか、またなぜ使わなくなったのか、理由を聞いてみた。
一人暮らしのワンルームでは出番がない
東京都在住のUさん(20代男性)が掃除機を使わなくなったのは、掃除をする際、単純に「掃除機の必要性を感じなくなった」からだという。
「学生時代、初めて一人暮らしをするときに、新生活セットのような形で、スティック型の掃除機も買いました。その時は、掃除機が必要か不要かなんて考えることなく、生活にあって当たり前のもの、ぐらいの感覚だったんです。でも、ワンルームでベッドに机、小さな棚を部屋に置くと、床の半分は物が置かれた状態で、そもそも掃除機をかけるほどの面積もないんですよね」
その部屋に5年住んだUさん。結局掃除機を使ったのは「3回ぐらい」で、数年前の引っ越しの際に処分したという。
「それまでの経験で、フローリング用のウェットティッシュワイパーと粘着クリーナー(通称「コロコロ」)で十分だということがわかったので、掃除機はいっそいらないなと。畳や絨毯が敷かれた部屋なら掃除機を使う意義もあると思うのですが、狭いフローリングでは必要なかったです」(Uさん)