子供が値切りの免罪符になるわけではない(イメージ)
近年子育てを支援するべく、託児所の整備や飲食店でのキッズメニューの用意など、社会的にさまざまなサービスを拡充させる動きがある。一方で、人の善意につけ込み、子供がいることを利用したり、あるいは“子供がいるフリ”をしたりして、自身の利益に繋げようとする“小ずるい”人たちもいるようだ――。「子供にやさしい社会」を勘違い・悪用する人たちへの怒りの声が続々と集まった。
値下げ交渉を断ると逆ギレ
金融機関勤務の会社員・Aさん(30代女性/埼玉県在住)は、大手フリマサイトでスニーカーやバッグを出品した時の“値下げ交渉”で、「子供をダシに使われたことがある」と振り返る。
「値下げ交渉自体は日常的に行われているので別にいいのですが、『子供が欲しがっているから値下げしてくれませんか』とか、『息子が小学生なのでまだお小遣いが少ない。500円でお願いできませんか』という相談を別々の商品で合計3人から受けました。普通に値下げ交渉をするのではなく、わざわざ子供を持ち出してくるのが、たちが悪いなと思ってしまいました」
普段なら多少の値下げには応じていたAさんだが、「イラッときて」すべて断ったところ、思いもよらぬ反応にあったという。
「断ると、一人の人は無言でスルー。残りの2人は『子供に優しくないんですね』とか『アタオカ(頭がおかしい)』と返事が来たんです。“アタオカ”はびっくり。逆ギレした言葉を投げつけてくるほうが、優しくないと思うんですが……」(Aさん)