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キャリア

ACジャパンの“教育虐待”テーマCMに交錯する思い 好きなことを続けたかったけど…「あの時、親に諦めさせられてよかった」と振り返る人たち

勉強を“させられる”のにも理由があった(イメージ)

勉強を“させられる”のにも理由があった(イメージ)

 中居正広さんの女性トラブルの影響で、フジテレビのCM枠に大量投下されている「ACジャパン」のCM。そのうち“教育虐待”をテーマにしたものが、さまざまに波紋を広げている。

 教育虐待とはつまり、“行き過ぎた教育”のこと。CMは“子どもの心を尊重しているか”を問いかける意図で作られており、母親に「今は勉強だけしていればいいの。全部あなたのためだから」と言われ、テストもいい点を取っていた少年が、本音では野球をやりたかったという心情が描かれている。このCMにかつての自分を重ね合わせてみる人たちも少なくないようだ。

 前編記事では、「意思を尊重してほしかった」という“元子ども”の声を紹介したが、後編では、“諦めさせてもらってよかった”という声を紹介しよう。【前後編の後編。前編から読む

時には夢を諦めさせるのも親の愛

 親に、夢を諦めさせられたことに「今では納得している」と言うのはYさん(20代/女性)だ。

「小さい頃から漫画が大好きで、将来の夢は漫画家。エスカーレーター式の学校に通っているのを良いことに、ロクに勉強もせずに漫画ばかり書いていたら親に『勉強しろ』とブチギレられ、用具一式を捨てられました。親とは大喧嘩になりましたが、当時書いていた漫画を見返すと、絵は好きな漫画家のモノマネで、ストーリーも好きな漫画の丸パクリ。

 かといって、美術の授業のデッサンなんかは好きになれずじまい。そんなことでは到底、プロになれるわけもありません。甘い考えだったんです。今となっては、漫画家になるという妄想から覚めさせてくれた親には感謝しています」

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