1等・前後賞合わせて3億円の「バレンタインジャンボ宝くじ」(吉岡里帆=右、と成田凌)
3億円が当たって人生が変わるかもしれない──そんな「バレンタインジャンボ宝くじ」の時期がやってきた。販売期間は3月10日までで、1等・前後賞合わせて3億円が当せんする。【前後編の前編】
宝くじ専門月刊誌『ロト・ナンバーズ「超」的中法』編集長の石川修さんが言う。
「1等が当たる確率は1000万分の1、100万円以上は1000万分の13。1等は“1000万枚に1本”ですが、年末ジャンボの2000万分の1に比べれば、確率は2倍です」
36年連続でジャンボ宝くじ1等を出している“日本一の売り場”、西銀座チャンスセンターの塚本美木さんはこう話す。
「昨年のバレンタインジャンボでは、西銀座チャンスセンターから1等・前後賞合わせて3億円が出ています。10万円以下の当せん金は窓口でお渡ししますが、当せんされたかたは喜ぶというよりも唖然とされて、逆に静かにお帰りになるかたが多い印象です」
全国各地に存在する「当たる売り場」の秘密
西銀座チャンスセンターでは、昨年のサマージャンボでも1等や前後賞が出ている。やはり「売り場選び」は重要なカギになるのだろうか。
「金運が上がる方角といわれる『西』、お金にゆかりのある『銀座』と、西銀座はとても縁起のいい地名だと思います。また、売り場の前には金運や商売繁盛にご利益があるとされる藤棚もあります」(塚本さん)
そんな“金運最強”の売り場の中でも、特に人気が高いのが「1番窓口」。次いで“ラッキー7”の7番窓口も人気だが、実際にはそのほかの窓口でも当せん者は出ているという。
西銀座チャンスセンターをはじめ全国各地に存在する「当たる売り場」は、その“実力”が人を呼び、行列をなすことがさらなる高額当せんへと導くという。
宝くじの研究をしているニッセイ基礎研究所主席研究員の篠原拓也さんが言う。
「評判を聞きつけ多くの人が買いに来ることで、回転が早くなるため、1000万枚ごとに1等があるなら、販売枚数が多い売り場ほど、当たりやすくなります」
つまり、ひとつの売り場で販売する枚数が多くなれば、その分“その売場から高額当せんが出る可能性”が高まるということだ。