コンパクトスマホ派の反応は?(iPhone 16e)
Appleは2月20日、新型スマホ「iPhone 16e」を発表した。従来の廉価モデルSEシリーズの後継ではないものの、Apple Intelligenceに対応、顔認証Face ID採用なども盛り込んだモデルとなっている。だが同時に、SEシリーズの後継を期待していたユーザーからは、その魅力である「コンパクトで安価」というメリットが低減し、買い替え機種をどうするか悩む声も聞こえてくる。
特に小型スマホを好んで使ってきた人たちは、iPhone 16eや買い替えについて、どう考えているのか。コンパクトサイズ派のユーザーたちの本音と選択を聞いた。
“iPhone 16eショック”でSE3争奪戦の可能性も
「安くも小さくもないiPhone 16eは想定外でショックでした。iPhone 16eは『iPhone 16の廉価モデル』としてなら納得できるかもしれません。でも、私がほしかったのは、安価でコンパクトな廉価版SEシリーズの後継“SE4”なんです」
そうため息をもらすのは、現在iPhone SE2(2020年発売)を使用中の、メーカー勤務40代男性・Aさんだ。望んでいたのは、「デザインはそのままでもいいので、最新ではなく型落ちのチップ、端子をLightningからType-Cに変更したモデル」だという。
“iPhone 16eショック”を受けて、Aさんは買い替え計画の変更を余儀なくされている。
「“SE4”ならiPhone SE2から買い替えるつもりでしたが、計画が白紙になりました。最後のSEシリーズの端末SE3に機種変更することも検討しています。SE3はiPhone 16eより安いし、胸ポケットに入るサイズ感も魅力的なんです。
iPhone 16eの発表当日の夜と翌朝、SE3をチェックしようと思い、大手キャリアのサイトを見たら新品が在庫切れ、スマホの中古通販サイトも未使用品が完売、格安SIM回線の乗り換え割では未使用品・中古美品も品薄状態で驚きました。このまま品薄状態が続き、“SE3争奪戦”にならないといいのですが……」(Aさん)
iPhone SE3はiPhone 16eの発表と同時に、オンラインサイト「Apple Store」から姿を消した。SNSでも、大手キャリアや中古販売サイトでiPhone SE3の「在庫がない」や「即購入した」などといった報告が目立つ。
iPhone SE3の価格(128GB・6万9800円、価格はすべて税込み)は、iPhone 16e(128GB・9万9800円)より3万円安い。iPhone SE3のディスプレイサイズは4.7インチで、iPhone 16eは6.1インチ。コンパクトスマホを好むユーザーにとっては、iPhone SE3の価格とサイズ面は大きな魅力となっているようだ。