LINEのアイコン設定、どうしてる?(イメージ)
総務省が2023年に行なった調査によれば、全年代でLINEの使用率は94.9%。もはや国民的なネットインフラとなっているLINEにおいて、「プロフィールアイコン」の選択に悩んだことはないだろうか。プロフィールの画像は自分を印象付けるものであり、自撮り写真やイラストをはじめペットや子供、風景写真など、人によって様々なパターンがある。いつでも変更可能だが、「最初に設定した時以来、変えたことがない」という人は案外少なくないようだ。
おっさんがこだわるのは気恥ずかしい
埼玉県在住の会社員・Eさん(50代男性)のプロフィールアイコンは、何も設定しない場合に表示されるもの。「正解がわからないので、LINEを使い始めた当初から何も設定していない」のだという。
「高校生と大学生の息子たちは、友達との飲み会や旅行など、その時々の思い出の写真にしているようですが、おっさんがアイコンにこだわるのは気恥ずかしいというか。自撮りは論外だし、写真を撮るセンスもない。たいした趣味もなく、ペットを飼っているわけでもないですし、そもそもLINEの相手も限られているので、そこで自分を主張しなくていいかなと」(Eさん)
LINEはXとは違う「友だち」が相手だからこそ恥ずかしい
神奈川県在住の会社員・Oさん(30代男性)も、10年来アイコンは同じラーメン画像のまま。変えない理由はやはり「恥ずかしさ」だという。元々人前に出るのが苦手な性格なこともあるが、それ以上に「他人に感情を探られるのが好きではない」と話す。
「頻繁にアイコンの写真を変更する人がいますが、『これにハマっている』とか『○○に行きました』みたいな、うっすら“報告ごと”が入っている印象です。周辺の小さな変化を楽しみ、それとなく人生の充実を感じさせられ、素直にいいなあと思う一方で、自分がそういう写真を設定するとなると、恥ずかしさが先に立ちます」
Oさんは、「Xのような不特定多数の人に見られるSNSのアイコンではなく、LINE友だちだからこそ恥ずかしい」という。どういうことか。
「不特定多数なら、いっそ振り切れるというか、むしろ自分とかけ離れた画像でもなんでもいいのですが、LINEは基本的にリアルの自分を知っている人たちとつながるので、生活とか気分をちょっと探られそうなのがイヤ。実際、僕は知り合いの女性が急に自撮りから青空のアイコンにした時、“どこかに出かけたい気分なのかな?”とか考えちゃったし。
自分が写っている写真は恥ずかしすぎて論外だし、結局友達が撮ったラーメンの写真をずっと使っています」(Oさん)