みのもんたさんはいかにして「日本最強のテレビ司会者」となったのか
テレビ司会者として活躍したみのもんたさん(享年80。本名・御法川法男)が、3月1日に亡くなった。みのさんは2004年、最後の高額納税者公示制度(長者番付)で納税額2億101万円と発表され、俳優・タレント部門トップだった。みのさんが初めて長者番付に公示された1989年までの歩みを振り返った前編記事に続き、本記事ではそれ以降のみのさんの足跡と驚くべき収入の推移を見てみよう。【前後編の後編。前編記事から読む】
とんねるずのパロディアルバム『みのもんたの逆襲』が大ヒット
『午後は○○おもいッきりテレビ』(日本テレビ系)の司会を始めた1989年、みのさんは初めて高額納税者公示制度(長者番付)に1296万円で名を連ねる。翌年は2456万円と倍増し、翌々年には3579万円とさらに上がった。
「当時はバブル景気であり、テレビ局の羽ぶりはものすごく良かった。みのさんが『おもいッきりテレビ』の司会になって以降、視聴率はどんどん上がり、裏番組の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)と遜色ない数字を出すようになった。そのため、『おもいッきりテレビ』のギャラ単価がアップしたのでしょう。当時はまだ何本も他の番組を抱えるほどではなかったですから」(芸能記者)
同番組の相談コーナー『ちょっと聞いてョ!おもいッきり生電話』で主婦のアイドルになったみのさんに、若者に大人気のコンビも注目した。1991年、『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)で木梨憲武の『おもいッきりノリ電話』というパロディコーナーが人気を博す。とんねるずは『みのもんたの逆襲』というパロディアルバムも発売した。
「このアルバムはオリコン4位を記録し、12.8万枚を売り上げています。とんねるずの歴代アルバムの中で、最高位です。2人の人気も凄かったですし、この企画に乗ったみのさんの遊び心も素晴らしかった。時代が生んだヒットアルバムといえます」(音楽関係者)