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投資
伝説のプログラマーが説く「メタトレンド投資」の極意

「リーマン・ショックも実質ノーダメージで乗り切った」エヌビディア株をいち早く見出した投資家・中島聡氏が説くガチホの重要性 長期保有のために「メタトレンド+推し」という2つの軸で構えよう

暴落したらデートに出かけよう

 株を長期保有していると、どうしても株価が急落する局面に出くわすことがあります。

 しかし、たとえそれが世界経済全体を揺るがす深刻な金融危機であっても、やがて持ち直すのは歴史が証明しています。ドットコムバブルの崩壊しかり、リーマン・ショックしかり。大暴落のあと、株価はことごとく復活していきました。

 そう考えると、株価が大きく下落した日に塞ぎ込む理由はどこにもありません。そんなときに必要なのは気分転換でしょう。恋人とデートに行く。家族みんなで少し贅沢な外食を楽しむ。前向きに、柔軟に、心を切り替えることが大切です。

 長期投資において、株価の暴落はある意味、通過儀礼のようなもの。いちいち悲観していたら、精神が疲弊してしまいます。

 また、暴落は大きなチャンスだと考えることもできます。市場全体が悲観に包まれ大きく値下がりしているときは、優良企業や将来有望な企業の株価も下がっています。つまり割安で買うことができる。株の暴落も視点を変えればバーゲンセールになるのです。

 そのタイミングで、以前からウォッチリストに入れていた企業の株価が下がっていれば買ってみるのもいいでしょう。

 私はTesla の株価が下がっても悲しくはなりません。メタトレンドに乗ると信じていますし、推しの企業でもある。むしろ株価が下がれば、安く買えるチャンスに思えます。事実、Tesla の株価が下がったタイミングで買い増したこともあります。

 長期的な投資をするのですから、金融危機があってもデートに行くくらいの心持ちでいたいものです。株価の下落は絶好のバーゲンセール。そう思えるようなふてぶてしさを持ちましょう。

■後編記事《富豪番付でかつての部下がビル・ゲイツ氏の資産額を上回った理由とは? 伝説のプログラマー投資家・中島聡氏が解説する「長期投資の真骨頂」を体現した劇的な出来事》につづく

※中島聡・著『メタトレンド投資 10倍株・100倍株の見つけ方』(徳間書店)より一部抜粋・再構成

【プロフィール】
中島聡(なかじま・さとし)/1960年北海道生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。マイクロソフトでソフトウェア・アーキテクトとしてWindows95などの基本設計を手がける。2000年にXevo(旧UIEvolution)を創業。2019年に同社を3億2000万ドルで売却。現在はさまざまなソフトウェア開発を行っている。

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