家電が壊れたらどうする?(イメージ)
日々使っている、身の回りの家電。もし故障したら修理に出すか、それとも新たに買い替えるかを考えることになるだろう。“買い替えるより修理したほうが安く済む”というイメージがあるかもしれないが、保証期間を過ぎている、あるいは保障をつけていない場合は「新品を買い替えたほうが安上がりだった」というケースもあるようだ。予想外の出費を避けるべく、“意外と高い修理のハードル”を知っておきたい。
1か月も電子レンジなしの生活は厳しい
都内に住む会社員のAさん(30代男性、独身)は先日、5年ほど前に家電量販店で購入した電子レンジを買い替えた。
「電子レンジのオーブン機能で食パンを焼いていたら、電子レンジ本体から白い煙が吹き出したんです。説明書には『煙が出ることもある』と書いてあったんですが、その翌日、また煙が出て……。しかも異様な焦げ臭いにおいがしていて、これはさすがに故障だろうな、と」(Aさん、以下「」内同)
Aさんが使っていた電子レンジのメーカーの保証期間は過ぎており、修理は有料となる。
「ひとまず購入した量販店に行って、店員さんに相談すると、修理に出した場合、もろもろの費用で2万円以上かかる可能性もあるという話。その電子レンジは2万円ぐらいで買ったものだったので、修理に本体と同じくらいのお金がかかるのは馬鹿らしいなと印象でした」
さらに家電を修理するとなれば、自宅に出張してもらうか、量販店などに本体を持ち込む必要がある。いずれにせよあれこれ手順を踏まなければならないので、時間もかかってしまう。
「私の場合、平日の日中は仕事をしていて家におらず、出張してもらうことはできない。土日もなかなか出張修理を受ける時間がなく、下手したら、修理して使えるようになるまで1か月ぐらいかかってしまいそうな状況でした。私の食生活に電子レンジは不可欠で、1か月も電子レンジなしの生活は厳しいと思い、新たに買い替えることにしました」
結局Aさんは、相談に行った家電量販店で約3万円ほどの新しい電子レンジを購入。最短で次の土曜日に配送してもらえるとのことだったので、その土曜日に配送してもらい、それまで使っていた電子レンジは引き取ってもらった。
「家電を修理してもらおうと考えたのは初めてでしたが、結構ハードルが高いなと。保証期間中で修理が無料だったら考えたかもしれませんが、特にそのデザインや機能にこだわりがあるものでもない限り、修理費用がそれなりにかかるのであれば、新しく買い替えたほうが楽だなと思いました」