顔絵文字の意味に悩む(イメージ)
LINEで頻繁に使われる顔の絵文字(以下、「顔絵文字」)。コミュニケーションを円滑にする目的で活用されるが、その実、人によって受け取る印象が違うことで“円滑”どころか、相手を苛立たせているケースもあるというから厄介だ。
例えば“泣き笑い”を示す顔絵文字は、困っている時や謝罪時、文字だけの文章に柔らかさを持たせるために使われることが多い。しかし、内容や相手によっては「誠意がない」と感じる場合があるようだ。
先日、お笑いコンビのダイアン・津田がXで、“予定を聞いて、無理な時”というシチュエーションにおいて、「すみません」の後に泣き笑いの絵文字をつける芸人がいることを明かし、〈これやとバカにされてる感じがして毎回ムカつく〉と投稿すると、〈わかります〉〈同感〉といった声も相次いだ。一方で〈気にし過ぎ〉〈慕われている証拠〉という声もあり、受け取り方はさまざまなことがうかがえる。
そうした「顔絵文字解釈」論争に発展するのは、“泣き笑い”だけではない。スマホユーザーの声を集めると、顔絵文字に対するスタンスの違いがさまざまに浮き彫りになった。
iPhone側とAndroid側で異なる”泣き笑い”の顔絵文字の表示
“真顔”や“目が笑っていない笑顔”が怖い
Aさん(東京都/金融/30代男性)は、「顔絵文字を使うのは言語化の放棄」だとバッサリ言う。
「笑顔や泣き顔で喜怒哀楽を表しているんだと思いますが、場合によってはバカにされていたり、煽られたりしている気がして(笑)。さらに“泣き笑い”とか、“真顔”なんかはどっちつかずで、何を言いたいのかが全然わかりません。目が笑っていなくて、口が笑っているパターンも怖いです。自分の考えていることや感情を自分なりに顔文字で表しているつもりなんでしょうけど、言葉にしない表現だからこそ、顔絵文字の解釈って人それぞれじゃないですか? かといって『どういう意味?』と質問をするのも野暮でしょうし」