パチンコよりパチスロのほうが気軽に楽しめる?(イメージ)
長らくユーザー離れが続いているパチンコ・パチスロ業界だが、近年はパチンコの低迷が深刻化し、一方のパチスロは復調傾向にあると言われている。パチンコとパチスロに何が起きているのだろうか──。
パチンコの低迷とパチスロの復調を示すデータがある。矢野経済研究所が実施したパチンコ関連機器市場に関する調査(2024年7月~9月に調査、同研究所公式サイトで公開されているサマリーより抜粋)によると、2023年度のパチンコ機の市場規模は3628億400万円で前年比477億2500万円減、2023年度のパチスロ機の市場規模は3494億2100万円で前年比699億3900万円増となっている。パチンコ機の市場規模の縮小幅を上回る形で、パチスロ機の市場規模が拡大しているのだ。パチンコ・パチスロ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が解説する。
「このデータは、パチンコ機、パチスロ機の市場規模であり、ユーザー動向そのものを示すものではないのですが、これまでであればパチンコ機の市場規模はパチスロ機の1.5倍程度でした。しかし、2023年度にはほぼ同じ市場規模となっており、近い将来パチスロがパチンコを逆転する可能性も高いと言えそうです。つまり、パチンコよりもパチスロのほうが人気が高まっている現状があり、メーカーもパチンコ機の開発よりもパチスロ機の開発に力を入れているということです。
全国のホールにおける設置台数は、現時点ではパチンコのほうが多いのですが、この状況も変わってきていると言われています。たとえば、開店前から多くのユーザーが並ぶような人気店では、ほとんどのユーザーが朝イチからパチスロを打ちますが、朝イチからパチンコを打つユーザーは少数派。パチンコはガラガラだけど、パチスロは大盛況というホールも珍しくありません。もちろん地域やホールによっても差はありますが、現場を見ているだけでも、パチンコの低迷とパチスロの復調を実感することは多いです」
では、どうしてパチンコが低迷しているのだろうか。“パチンコ離れ”し始めたユーザーのリアルな声から、その原因を探ってみよう。