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パチスロ復調を横目に人気低迷…“パチンコ離れ”し始めたユーザーたちの本音 「回らないストレス」「当たらない」…人気機種の不在も要因か

当たらないから打ちたくない

 単純に「当たらないから打ちたくない」と感じているユーザーもいる。神奈川県に住む会社員のBさん(40代男性)は、パチンコを楽しむ頻度が低下していると話す。

「最近の機種は、出玉の爆発力はあるけど、その分初当たりが引けないんです。それなりのお金を使う覚悟が必要な機種が多くなっている気がします。3万円くらい使って、大当たりを1回も引けずにトボトボ帰ることが増えているというか。甘デジ(初当たり確率が高い一方で出玉性能が低い機種)を打てばいいんだろうけど、やっぱり『たくさん勝ちたい』という欲があるから、甘デジでは満足できない。適度なお金でそれなりの出玉感を味わえる機種があるといいんですけど、最近は射幸性が高すぎます」(Bさん)

 パチンコでは、まず「初当たり」を引き、そのうちの何割かが「RUSH」と呼ばれる当たりが連続する状態に突入し、大きな出玉を獲得する、というのが基本的な流れだ。RUSHの出玉性能が高い機種においては、RUSH突入までのハードルが高く、ハイリスクハイリターンな作りになっている。

 また、初当たり確率の下限は機種のタイプによって異なっており、2018年に登場した「P機」と呼ばれる機種では320分の1、パチンコ玉を触らずに遊技できるスパートパチンコ(スマパチ、『e機』とも呼ばれる)では350分の1となっている。さらに、2024年3月からは「ラッキートリガー」という出玉機能が登場し、このラッキートリガー搭載機では実質的な初当たり確率となる“図柄揃い確率”が399分の1程度となっている機種もあり、それまでの機種に比べると初当たりが引きにくくなるケースも多いのだ。

「ラッキートリガー搭載機は、他の機種に比べて射幸性が高く設定されるケースが多く、結果的に初当たりまでに使うお金が増える傾向にあります。射幸性が高いということは、短時間で多くの出玉を得られるので、大きく勝つことを狙うユーザーには支持されますが、気軽に遊ぶにはあまり向いていないのも事実ですね。最近のホールでは、射幸性の高いラッキートリガー搭載機が占める割合も増えていて、その結果パチンコから離れてしまうユーザーもいるでしょう」(藤井氏)

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