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親の介護は「在宅」か「施設」か 要介護度と金銭面を見極める判断ポイント

 このほか、表にまとめた各施設の月額利用料の目安を参考にしてもらいたい。一方、自宅で介護を行う場合、金銭面の負担はどれほどか。

「要支援・要介護認定されていれば、介護サービス費用は月2万~3万円ほど。廊下の手すりの設置などは介護保険が適用されて自己負担は1割で済み、1万~2万円。トイレや浴室のリフォームを含めても100万円以内で済むケースがほとんどです。金銭面だけで見れば、在宅の方が安上がりといえます。

 ただ、在宅での介護サービスの利用では、施設並みの介護が受けられず、介護保険の支給額限度を超える介護を受けようと思ったら結局すべて実費となります。終末期になるほど多くの手間や時間、お金がかかるため、むしろ介護施設の方がリーズナブルに介護を受けられます。金銭面に余裕があれば、施設の利用を検討すべきでしょう」(横井さん)

 年老いた親の住む家、そして親をどうするかは時間と気力、場合によっては体力も必要になる。何より親に穏やかな老後を過ごしてもらうためには、親が元気なうちにどうしていくべきかを充分に話し合い、双方が後悔しない決断をしたい。

※女性セブン2019年5月30日号

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