ひきこもりが続くと、同居する配偶者や子供は、経済的に困窮するだけではなく、別の問題にも直面する。ひきこもりの自立支援を行うワンステップスクール代表の廣岡政幸さんが話す。
「ひきこもりが長引くと、本人の精神に悪影響を及ぼします。孤独状態が続くことで五感の刺激が乏しくなり、精神異常や家庭内暴力に発展するケースも少なくない」
心理学者の富田隆さんが話す。
「そうした行動は、妄想にとらわれてしまう『パラノイア(偏執病)』という病気に特徴的な傾向です。特に40代後半から50代の男性に多い。また、男性ホルモンの影響で、年を重ねると過剰に男らしさを取り戻そうとして、攻撃的な行動につながることもあるようです」
※女性セブン2019年7月4日号