中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

冷夏で米不足の懸念、SNS時代の「令和の米騒動」で何が起こるか

 これが、「平成の米騒動」で起きたことですが、もしこれが今起こったらどうなるか。当時と大きく違うのは、「ネットがあるかないか」です。1993年はネットは一般には広がっていません。妙なデマが発生・拡散する余地は少なかったのですが、これがSNS全盛の今ならどうなるか。以下、想定される事態を10挙げてみました。

【1】「国産米が安く買える」店のデマ情報が出回り、名指しされた店に客が殺到して困惑する。
【2】オークションサイトで国産米転売→「人が困ってる時にヒドいヤツだ!」ということで、いたずら入札をし、10kg=99億円まで吊り上げ、結局売れない。
【3】外国米との抱き合わせ販売をした小売店が晒されて炎上・電凸(電話突撃)が相次ぐ。
【4】政府与党の人間が、明らかにブランド米しか使わないような高級店ご飯を食べている写真を公開したら「庶民の苦しさが分からない」と炎上。
【5】タイ料理店が長粒種のおいしい食べ方をツイートし大拡散。
【6】芸能人が「やっぱり日本のお米はおいしい!」とツイートし炎上。
【7】米屋のバイトがメルカリに店の米を出品し、お小遣い稼ぎ。
【8】「国産米使ってます」の表記をしていた飲食店の片隅に外国米の袋が見つかり、SNSに公開されて炎上。
【9】「ライスおかわり自由」の定食屋や「ライス無料」のラーメン屋がそのサービスをやめ、不買運動発生。
【10】ハッシュタグ「#米がないならタピオカ食べればいいじゃない」が登場。「タピオカ」部分は「パンケーキ」「パン」「パスタ」など汎用性が高い。

 ロクでもない予想をしましたが、「令和の米騒動」が本当に発生した場合、多分これらは本当に起こるのではないでしょうか。

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