「婚活実態調査2018(リクルートブライダル総研調べ)」によれば、「婚活サイト・アプリ」やネット系の婚活サービスを通じて結婚する割合(2018年)は、前年6.4%から9.5%と約1.5倍に増加し、過去最大を記録。ただし結婚相談所の利用経験も前年の2.7%から3.6%と同じく約1.5倍に増加しており、アプリを介さないサービスも根強い需要があるようだ。
大手メーカーに勤める、30代半ばの男性会社員・Aさんは、婚活を開始して約3年。マッチングアプリを続けながら、1年前に結婚相談所に入会した。これまでアプリに約15万円、結婚相談所には総額30万円ほど費やしてきているAさんに、結婚相談所経由、アプリ経由での婚活のそれぞれの違いについて話を聞いた。
Aさんが会員となっている大手の結婚相談所は、入会金が15万円、月額料金は1万6000円だという。さらに、スタジオでのプロフィール写真撮影に約2万円。また毎回のお見合い代で発生するお茶代などは自腹だ。
結婚相談所での婚活で通る“3つのステップ”
その結婚相談所では、「交際」「真剣交際」「成婚」と主に3つのステップに分かれている。
登録した男女がそれぞれ“お見合い”を申し込み、マッチングすれば、コンサルタントが場所や日時を調整。実際に“お見合い”を済ませると、翌日の昼までに感想を伝え、互いに一致すると「交際」がスタートする。
ここで初めて電話番号を交換することができ、直接連絡を取ることが許される。そして結婚を前提とした「真剣交際」へ移行。お互いに結婚の意思があれば「成婚」となり、2人で退会する運びとなるが、その際、成婚料として20万円を支払わなくてはならない。Aさんの場合、10人との“お見合い”を経て、交際に至ったのは5人。1人だけ「真剣交際」に発展した女性がいたが、価値観の不一致を理由にプロポーズ直前で「成婚」を断られた。