【3】京成立石駅(7月12日から1年ほど開催)
京成立石駅ではタカラトミー・京成電鉄・葛飾区の三者が連携して、プラレールの装飾が行われ、60周年を盛り上げている。京成立石駅の改札を出ると、床面にはプラレールのレールを模した青いシールが貼られ、特設コーナー「プラレールたていし駅」へと通じるようデザインされているほか、プラレールのレールを用いた京成電鉄の路線図等も設置されている。
【4】大宮鉄道博物館(7月19日から9月1日まで開催)
大宮の鉄道博物館にてプラレール60周年記念展が開催されている。1つ目の展示はエントランスに堂々と構えており、「E5系はやぶさ」をモチーフに設計されたそのレイアウトはとても大きく、注目を浴びていた。
メインの展示は2階にある。プラレールの車両やプラレールの紹介ボードがあり、プラレールの歴史を知ることができる。過去のカタログが展示されていたのはうれしいポイントだ。そして、何といっても驚いたのは展示車両である。初代の手ころがし方式である「プラスチック汽車レールセット」の車両や銀メッキの山手線など、昔の車両が新品のように輝いているさまは、まさに感動ものだ。
プラレールは劣化して黄ばんでしまったり、傷がついたりしてしまうことがよくある。このような貴重な車両が綺麗な状態で残っているのは、とてもうれしい。プラレールの成形過程に関する資料もあり、プラレールは多くの試作品や車両テストを経て私たちの元へと届けられていることがわかった。
プラレールはこれからも時代と共に姿を変え、新たな風を取り込みながら、子どもたちに愛され続けるだろう。登場する新商品もとても魅力的だが、これからの子どもたちにこれまでのプラレールの歴史も知ってもらって、より一層楽しく遊んでもらえたらと筆者は願っている。
●取材・文/早稲田大学鉄道研究会プラレール分科会
●参考文献/タカラトミープラレールの製品カタログ、タカラトミープラレールホームページ