「Suica」で買う時の注意点
注意すべきは、決済方法によってポイントの還元され方に違いがあることだ。最も一般的なクレジットカードの場合、2種類ある。
ひとつは、毎月の引き落とし時にポイント還元分を差し引いた金額が請求される方法だ。JCBカードなどが採用する方法で、例えば100円(10%の税込み価格)の商品を5%還元店で購入した場合、引き落とし日に請求される額が95円になる。
もうひとつは、税込みの額が引き落とされた後に還元分のポイントが付与される方法で、楽天カードなどが採用している。前者はポイントの使い忘れなど無駄がなく、後者はポイントを貯めることで別の買い物に対応できる利点がある。
イオンの「WAON」やセブン-イレブンの「nanaco」などの電子マネーや、スマホを使ったQRコード・バーコード決済は、商品購入後、一定期間を経てポイントが付与される。なかでも最も使用者が多いJR東日本の「Suica」は注意が必要だ。
「ポイント還元の対象となるのは、『JREポイントサイト』に登録済みのSuicaで支払った場合のみです」(JR東日本広報部)
自分に最適な決済方法を選べば「実質3%」の買い物の準備が整う。次は、「どこで買うか」だ。
前述の通り、「実質3%」になるのは中小の小売店で飲食物を購入した場合だ。具体的には、個人商店のスーパーや青果店、精肉店や鮮魚店などが対象になる。ポイント還元対象店舗は50万店弱あるが、ややこしいのはそのなかには「5%還元」の店舗だけでなく、コンビニなどフランチャイズの「2%還元」店も含まれることだ。
経産省が8月末に公表したデータをもとに、「実質3%」の買い物が可能と考えられる「5%還元対象で、飲食料品を扱う小売店」をカウントすると全国に約1万4000店だった。データ公表後に対象となった店舗もあり、増税後も登録は可能なので、対象店舗はさらに増えていく。