ラーメン店でのサイドメニューや、中華料理店での定食メニューの定番となっているチャーハン。家で作ると上手くご飯がパラパラに仕上がらず、なかなかおいしく作れないという声も多い。そんななか、手軽に楽しめるうえ、意外と本格的だと言われるのが、コンビニ弁当のチャーハンだ。コンビニグルメに詳しいフリーライター・小浦大生氏は、こう話す。
「冷凍食品のチャーハンが年々おいしくなっているということは有名ですが、コンビニ弁当のチャーハンも意外に侮れません。専門店ほどではないものの、ご飯がちゃんとパラパラになっているんですよ。コンビニ弁当の中では必ずしも人気メニューということではなく、種類が多い方ではないんですが、根強いファンを獲得しているメニューのひとつだと言えます」
そこで、マネーポストのコンビニグルメ担当記者Aが、ローソン、ファミリーマート、セブン-イレブンのチャーハンを実食してみた(商品は10月10日時点において、東京都内で販売されているもの)。
ファミマはチャーシューの甘いタレが強く主張
ファミリーマートの『香ばし炒め!チャーシュー炒飯』(369円、税別以下同)は、シンプルなチャーハンにチャーシューがトッピングされた商品。公式サイトの紹介文には、〈高温の鉄鍋で具材やご飯を一緒に炒めた、香ばしさが味わえる本格的な炒飯です。醤油ベースの味付けに、仕上げにねぎ油で風味付けをしました〉とある。
「ノーマルなチャーハンに、小さいチャーシューが3枚ほど盛られています。チャーシューの大きさはそれほどでもありませんが、甘い味付けのタレがかなり濃い目でおいしい。このタレの濃さが、チャーハン全体の味をうまくまとめている印象です」(記者A・以下同)
1個あたりのカロリーは656kcal。一般的な幕の内弁当が500~600kcalくらいなので、そこそこのカロリーだ。
「具としては、チャーシュー以外に卵とネギくらいしか入っていません。多少物足りなさも感じるかと思いきや、意外とガッツリ感があり、このチャーハンだけで一食分として満足できますね。チャーシューのタレを上手に利用し、食べ進めながら微妙に“味変”ができるのもプラス要素だと思います。ご飯のパラパラ感も申し分ありません」