チャーハンのローソンはもっともシンプル
ローソンで販売されているのは、『香ばし炒めの焼豚炒飯』(369円)。ファミマと同様に、小さくカットされた焼豚がトッピングされたシンプルなチャーハンだ。
「パっと見た雰囲気はファミマのチャーハンと似ていますが、トッピングされている焼豚はサイコロ状で、ファミマよりもさらに小ぶりです。ご飯はパラパラ感があって、まさにオーソドックスなチャーハン。焼豚には甘めのタレがかかっていますが、ファミマのタレほど強く主張するものではありません」
カロリーは659kcal。ファミマのチャーハンとほぼ同じだ。
「ボリュームはあるんですが、全体的な印象がかなりシンプルなので、副菜として一品あると、さらに満足感が高まるかなという気がしました。たとえばサラダや中華系のお惣菜なんかが合うと思います。ファミマのチャーハンが“一品料理”という感じだとしたら、ローソンのチャーハンは“中華定食のご飯”といった感じ。何品かを合わせて、モリモリ食べるためのチャーハンとしてはいいと思います」
パラパラ感+あんかけ。3度楽しめるセブンのチャーハン
“THEセブンチャーハン”という“冠商品”が販売されたこともあるなど、チャーハンへのこだわりが強いセブン-イレブン。現在全国で店頭に並んでいるのは、『肉あんかけチャーハン』(460円)だ。
パラパラ感がしっかりあるシンプルなチャーハンに、豚肉のあんかけをかけて食べるという商品。カロリーは640kcalとなっている。
「チャーハンと肉あんがセパレートで売られていて、電子レンジで温めてから、チャーハンにあんをかけて食べるというスタイル。あんは熱くなるので、やけどしないように注意が必要です。
チャーハンの方はとにかくパラパラ。この“パラパラ感”は冷凍チャーハンよりも強いかもしれないです。そんなチャーハンにあんをぶっかけるわけですが、ご飯の一粒一粒に見事にあんが絡まって、本当によく合います。おいしく、お肉も結構量があるので、満足感は高いです」
しかし、パラパラ感が重視されがちなチャーハンにあんをかけるということで、“チャーハンらしさ”が軽減すると感じる人もいるかもしれない。
「後半はあんが残って、完全にご飯がつゆに浸かっている状態になり、チャーハンのイメージではなくなります。チャーハンの味わいを楽しみたいのであれば、あんをかける前にチャーハンだけで食べたほうがいいかもしれません。あるいは、いきなり全部のあんをかけるのではなく、まずは少量だけかけて“あんかけチャーハン”を楽しんでから、最後に全部のあんをかけておじやのような感覚で楽しむのもいいと思います。3度楽しめるというわけです」
シンプルでありながらも、手軽に本格的な味を楽しめるコンビニチャーハン。一度食べ比べてみてはいかがだろうか。