ピーク時、1時間に40分以上の遮断時間がある踏切は“開かずの踏切”と呼ばれるが、その対策として“賢い踏切”と呼ばれる最新型の踏切が導入され始めている。
「賢い踏切には主に2タイプあって、1つめは急行・各停など列車の速度を判断して警報機の鳴り出す時間を最適化するタイプで、東京メトロを除く大手私鉄の全社や山陽電気鉄道、能勢電鉄で導入されています。2つめの停車か通過列車かを判断して警報機が鳴り出すタイプは、大手私鉄一部のみ導入と限定的です。
ですがその普及率以上に、安全のために余裕をもった時間設定がなされているので、短くなったという効果を利用者が実感することは少ないかもしれません」(梅原さん)
JR東日本広報部によると、開かずの踏切への対策は「自治体にも協力を仰ぎながら、踏切の立体交差化や整理統廃合などをして、開かずの踏切廃止へ向けて取り組んでいる」とのこと。住宅が密集する大都市での立体交差化は工費も膨れ上がって至難の技というから、待ち時間はしばし続くのかも…。
※女性セブン2019年11月21日号