お米に「特A」「A」「B」などのランクがあることは有名だが、その米を原料に作られる日本酒の場合は、なんといっても「純米大吟醸」が最高ランクのイメージが強い。日本酒のランクはどうやって決められているのだろうか。
日本酒造組合中央会の広報担当者が、格付け方法を解説する。
「日本酒には吟醸、純米、本醸造など8種類の『特定名称酒』と、それ以外の『普通酒』という9カテゴリーがあり、国税庁が定める『清酒の製法品質表示基準』に基づいて決まります。一般的には、コストや手間暇がかかっているほど値段が高くなるので、『吟醸』よりも米をより削っている『大吟醸』のほうが高くなる傾向があります」
また醸造アルコールなどの“混ぜ物”をしていない「純米」タイプのほうが一般的には高級なので、2つを兼ね備えた「純米大吟醸」が最高ランクというイメージが出来上がるのだ。