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最晩年の介護は「在宅」か「施設」か それぞれの長所と短所

在宅介護と施設介護、それぞれのメリット・デメリットは(イメージ)

在宅介護と施設介護、それぞれのメリット・デメリットは(イメージ)

 介護を受けるなら「在宅」か「施設」か?──本誌・週刊ポストの読者アンケートでは、【在宅】39.8%、【施設】58.6%という結果になった(*「2020年日本の重要問題について意見をお伺いします」から集計。998人が回答。100%に満たない部分は無回答)。

 在宅介護、施設介護、双方にメリット・デメリットがある。ここでは見解の異なる2人の識者の意見を紹介しよう。

●高瀬義昌氏(たかせクリニック理事長・在宅派)

 最期まで「自分らしく生きよう」とするのであれば、病院・施設は在宅介護にかなわない。病院・施設は安全が確保される一方、食事の時間や起床・就寝時間、外出の自由に制限が生じることも否めない。

 医療計画や方針も病院・施設側に従うことになり、患者の意志が反映されない場合もありうる。個々の病状に対応できる医師がいるとも限らず、かかりつけ医に頼りたくても「主治医権」の問題で難しい。「自分に合わない」「過剰ではないか?」と思う医療でも、ある程度受け入れざるを得ないのが現実だ。

 在宅であれば、自分に本当に必要な医療、介護サービスが選択できるので、お金の使い道にも幅が広がる。

 最晩年に本人の意志が尊重され、かけがえのない家族と共に過ごせるのが、在宅介護の最大のメリットだ。

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