大学入試シーズンに突入し、全国各地で受験生たちがしのぎを削っている。しかし、戦いの渦中にいるのは受験生だけではない。受験生を子に持つ親のあいだでも、火花を散らす戦いが幕を開けているという。
受験生の娘を都内屈指の“お嬢様系”私立高校に通わせている女性Aさん(50代)は、子どもの受験にまつわる親同士のマウンティング合戦で疲弊していると語る。
「うちの娘は一般入試で私大文系を狙っていて、今まさに受験勉強の追い込みの時期です。でも、AO入試や推薦入試の場合、結果がすでに年末には出ているんですね。娘を推薦で合格させたママたちのなかには、年賀状を使ってしれっとマウンティングをしてくる人もいます。
今年、我が家に届いたのは『うちの娘も、どうにかAOをクリア。4月からX駅が庭になると、さっそくカフェ探しに真剣。遊び呆けの年末年始で、やれやれです(苦笑)』という“大学名匂わせ”タイプや、『うちの子もちゃっかりしてるので、親としてはホッと一息です。年始はグアムでつかの間の休息』と、すでに受験が終わったことを示唆する年賀状もありました。
他人の家の状況を考慮せずに、自慢のツールとして年賀状を使う親は多いですよ。なんだか下品な気がしてしまいます」(Aさん)
進学校として名高い都内の公立高校に通う高校3年生の息子を持つ女性・Bさん(40代)も、ママ友のあいだで息子たちの「代理戦争」が行われているという。
「うちの息子は国立大学を志望しているので、センター試験がようやく終わり、2月の後半の二次試験前期を控えている状況です。2月は私大もいくつか受験しますが、息子は国立に落ちたら浪人すると宣言しています。