【藤井は犯罪者。死ね】
国際政治学者の藤井厳喜さん(67才)に対し、北海道大学の学生(当時23才)が2日間で計33回、「藤井は犯罪者。死ね」などの誹謗中傷を「2ちゃんねる」(匿名掲示板)に投稿。これを受け、2010年に名誉毀損容疑で逮捕され、実名が報道された。今でもネット上では実名が記されている。
【そりゃこのブスが嫁ならキャバクラ行くわ】
2017年、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの井納翔一投手(33才)の妻に対し、匿名掲示板で誹謗中傷の投稿を繰り返した当時20代の女性会社員に対し、名誉毀損を訴え、約200万円の損害賠償金を請求した。
いずれにせよ、安易にしてしまった投稿が発端で、“責任”を問われるケースは年々増えている。
「ネットの投稿では身元がバレない、匿名性があると勘違いをしている人が多いのですが、そんなことはありません。多くの場合、誹謗中傷をした人の身元は、法的手続きを踏めば特定できるからです」
表現の自由とは、誰に何を言っても許される、ということではない。発言への責任があってこその権利だということを、忘れてはならない。
※女性セブン2020年2月27日号