今やほとんどのものは手軽に中古品を手に入れられる時代。衣類はもちろん、使いかけのコスメや使用済みの靴も取引される。中古コスメを買う人は、概ね“ちょっと試してみたい”という試供品感覚のようだが、靴の場合はどうなのだろうか? 「中古靴」を買うユーザーに、あえて新品を買わない理由について聞いた。
30代女性会社員・Aさんは、メルカリなどのフリマアプリで結婚式用のパンプスなどフォーマルなものを中古で購入することがあるという。
「友人の結婚式用に購入したのをきっかけに、日々パトロールして、いいものがあれば買うようになりました。もちろん、できるだけ使用感がないものを選んで、未使用品かつサイズが合うものがあればラッキーといった感じです。でも、意外と数回履いただけで出品されているものもあって、定価の半額以下やそれより下回るものもあってお得です」
Aさんは自身のものよりも子ども用の靴を中古で購入することが多いという。フリマアプリはもちろん、地元のフリマやリサイクルイベントに足を運ぶこともある。
「子どもはすぐに成長するので、服はもちろん靴も安いに越したことはない。出品数も多いので探しやすいですし、良いものが見つかります。私自身も頂き物をそのままにしておいてしまい、子どものサイズに合わなくなったものを売った経験がありますが、同様の例も多いのか、未使用品が出品されていることも多いですし、中古品でも質が良いものがあるので助かっています」(Aさん)
20代男性会社員・Bさんは、学生時代の就職活動の時に、中古のビジネスシューズを初めて購入した。
「就活って意外と歩くので、靴の消耗が激しい。節約のためにフリマアプリで購入したのがきっかけで、『靴は中古でいい』と考えるようになりました。といっても、状態の良い中古品か未使用品を厳選します。新品で安いものを買うのもアリなんですが、中古だとブランド品が安価で手に入るのも魅力でした。面接官に革靴をほめられたときもあって、驚きました。靴の印象って大切なんですね」