フリマアプリの普及やリサイクル意識の高まりにより、新品にこだわらない消費スタイルが浸透してきている。しかしその一方で、中古品ではなく、あくまでも新品がいいという人たちもいる。「中古品はイヤ」という人の心理をのぞいてみた。
フリマアプリでのトラブル
フリマアプリでスマホを購入した際のトラブルから、新品のみを購入するようになったのは、20代の女性会社員・Aさんだ。
「最初は問題なく動作したものの、電源がすぐに切れるなどのトラブルが発生。保証書はなかったので、スマホ本体に支払った以上の修理代がかかりました。もしメーカーや量販店経由の購入で、保証期間内であれば、無償で対応してもらえる場合もあるのに……。もう“安物買いの銭失い”をしたくないので、今後は未開封品でもない限り、ユーズド商品には手を出さないと思います」
“安いもの探し”が面倒
フリマアプリには、たとえ未使用品であっても、相場より安い金額で販売する人がいる。しかし、20代の女性・Bさんは、たとえ新品であってもフリマアプリで購入する気はない。
「フリマアプリを使って、ベッドやソファ、白物家電など、新居のための必需品を、トータル20万円前後で買い揃えた友人もいますが、私は、すべて新品を家電量販店で一括購入したため、3倍以上の60万円くらいかかりました。フリマアプリには新品で売られているものもあるといいますが、いちいち安いものを探してその都度送ってもらい、受け取る手間がかかるのは面倒くさい。多少お金がかかっても一気に揃えられて、設置もしてくれるほうが楽で、私の性格には合っています」