「中国から仕入れている原材料は、中長期で供給が止まる可能性がある。代わりの業者を選定中ですが、中国全体の景気が不透明で、倒産企業が相次ぐことも起こりうる。そのため、技術力では劣る他のアジア各国の会社と組むことも視野に入れています。製造業の現場ではかえって残業が増え、不安も募っています」
ビデオ会議で感染リスクを軽減
商社で勤務する30代の男性会社員・Dさんの職場では、ビデオ会議を行う機会が増えている。
「余計な雑談もなく、普段より議題に集中できるためか、通常の約半分の時間で議題を終えることもあります。当然、往訪のために割いていた移動時間もゼロになったし、感染リスクも軽減できています。東京五輪があるため、各企業ではリモートワークでの働き方を模索中だと思いますが、不要な会議を減らす“予行練習”になっているのではないでしょうか」
新型コロナウイルスの感染拡大は、いまだに終息する気配を見せない。会社員たちの職場での混乱も、まだまだ続きそうだ。