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京急線ユーザーの本音「羽田空港利用客より地元住民を大事にして」

「赤い電車」がトレードマークの京急線

「赤い電車」がトレードマークの京急線

 首都圏住民にとって、「鉄道」は日々の生活に欠かせないものだ。毎日のように利用する路線や駅には愛着がわくが、その一方で重要なライフラインゆえに「なんでこんなに不便なんだ!」と、イライラが募ることもしばしば。試しに各沿線の住民たちに訊ねてみると、不満や怒りの声が出るわ出るわ。

 赤い電車がトレードマークの京急は「羽田空港への移動手段」として有名。「遅延や運行停止が少ない」という高評価の一方で「空港利用客より地元住民を大事にして」との声も上がる。

「ラッシュ時に大きな鞄やスーツケースを抱えて座席を占領している客がいるのに、注意のアナウンスを聞いたこともない。その一方で、駆け込み乗車を注意するアナウンスはけっこうオラオラ系ですけどね(笑い)。車内に大型荷物置き場を作るとか工夫すればいいのに」(30代・会社員男性)

「2012年に大田区が区税で京急蒲田駅を完全高架化したのに、それまで停車していた『エアポート快特』などが京急蒲田を通過するようになってしまった。カネを巻き上げてこの仕打ちか、と思っている蒲田住民は多い」(60代・自営業男性)

「京急蒲田は高架化してから、乗り換えでホームを走る乗客が続出。“蒲田ダッシュ”という名物になった。危なくて仕方ない」(50代・会社員男性)

 地方の羽田空港利用者からも不満の声が上がった。

「東京・品川方面に行きたいのに『京急久里浜』に乗って横浜方面に行ってしまった。他にも『印旛日本医大』や『印西牧の原』行きなど、田舎者にはどこに行くのかチンプンカンプン。首都圏の地理に詳しい人間ばかりではありません。よくよく調べればわかるのでしょうが、『東京方面行き』か『横浜方面行き』か、もっとハッキリわかる工夫をしてほしい」(山口県からの60代旅行者)

 こうしたユーザーの声をあらためて京浜急行電鉄株式会社に伝えたところ、「期日までの返答が難しいため、回答を控えさせていただきます」(広報部)との回答だった。

※週刊ポスト2020年2月28日・3月6日号

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