株式市場にIPO(新規上場)するメリットは、なんといっても広く市場から資金を調達できるようになること。その資金を使えば、さらに事業を拡大していくこともできるだろう。それでは今後、どういった企業のIPOが有力視され、また市場で人気化すると予想されるのだろうか。投資情報サイト「IPOジャパン」編集長・西堀敬氏が、2020年内にも上場期待の有力企業を紹介する。
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まず挙げるとすれば、ここ数年「いよいよ上場ではないか」と注目されている大創産業、Spiber(スパイバー)、ビズリーチ、スマートニュースが、いざIPOとなれば人気化しそうだ。
大創産業は、国内に3367店舗、海外に2175店舗を展開(2019年3月時点)する100円ショップ「ダイソー」を運営している。すでに知名度は抜群なので、上場となれば個人投資家の熱い視線を集めることになろう。
スパイバーは、鋼鉄の約340倍ともいわれる人工のクモの糸素材「QMONOS(クモノス)」など、新世代バイオ素材の開発を行なっているベンチャー企業。毎年のようにIPO候補として取り上げられているが、2020年内にも待望のIPOが実現するかもしれない。
ビズリーチは、CMでおなじみの専門職やグローバル人材などに特化した転職サイト「ビズリーチ」や「キャリトレ」を運営している企業。人材活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」や求人検索エンジン{スタンバイ}などの運営も手がけている。
スマートニュースは、国内外の政治・経済、グルメ、エンタメ、IT、クーポンなど、500チャンネル以上の豊富なコンテンツから、自分のライフスタイルに合ったチャンネルを選択して読みことができるニュースアプリ「スマートニュース」を運営している。
その他、2020年中にIPOが有力視される企業しては、preferred networks(プリファードネットワークス)、TBM、SmartHR、エリーパワー、ABEJA、INFORICHなども挙げられる。