そんなときはどうすればいいのか。大手事務機器メーカーを定年退職したC氏(66)は子会社に「アドバイザー」の肩書きで再雇用された。
しかし、3か月もするとアドバイスすることはなくなり、完全な窓際。いるかいないかわからないから、女性社員からは陰で“妖精さん”と呼ばれた。一時退職も考えたが、途中から発想を変えることにした。
「仕事をしなくて65歳まで給料をもらえるわけです。ならば、あり余る時間と、これまでのビジネス情報の蓄積を使って65歳からの転職の準備をしようと考えました」
C氏は新規ビジネスのプランが採用されて65歳で晴れて転職に成功した。
※週刊ポスト2020年3月27日号