キャリア

在宅ワークで疲弊する会社員たち 「やっぱり職場が一番」の声も

 リモートワーク導入の結果、「余計な仕事が増えた」と憤るのは、化学メーカーで事務職に就く30代の女性・Cさん。

「これまでは決まった仕事を淡々とこなすだけで良かったのに、業務終了時にその日の進捗をメールで報告することが義務づけられるようになりました。仕事の進み具合を確認する意図とはいえ、作業が増えるのは面倒だと思うのが本音です」(Cさん)

働く環境が一番整っているのは「職場」

 リモートワークに見切りをつけ、上司との相談の結果、オフィスでの勤務に戻ったというのは、メディア関連企業に勤務する30代の男性・Dさん。

「家のパソコン用のモニターや椅子は、そもそもそこで仕事をするために購入したものではないので、長時間での勤務は難しい。また、ビデオ会議での打ち合わせでは、意思疎通に難があり、思うように仕事を進めることができませんでした。通勤を再開したことで、運動不足も解消したように感じます。設備も整っていて、業務も捗りやすい会社のオフィスのありがたみを、再認識しました」(Dさん)

 職場から離れた場所での業務を可能とするリモートワークが、かえって職場の価値を証明してしまった側面もあるようだ。

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