では実際に災害が起こった場合、どの程度の備蓄生活となるのだろうか。
「第1段階は、緊急避難する場合。この場合は、とりあえず1日分の食料が必要です。第2段階の地震や水害などでライフラインが止まった場合は、3~7日。そして、第3段階のパンデミックや火山噴火による降灰の場合は、数週間~2か月ほど自活する必要性が出てきます。この3つの段階を覚えておき、日常備蓄をベースにそれぞれに必要なものを備えておきましょう」
パンデミックなどは基本、ライフラインは止まらないが、地震の場合は断水や停電が予想されるため、水やカセットコンロの備えも必要となる。
「ライフラインが止まった際、水は調理分も含めて1人1日3リットル、7日で約20リットルが備蓄の目安。ふだんペットボトルの水を買わない家庭であれば、お茶や炭酸水などご自分が好きなものでも構いません。お茶でご飯も炊けますから」
また、大都市圏では火山噴火による災害はまだ起きていないが、降灰は送電線や浄水場にも被害を及ぼすため、鉄道や道路も止まり、実は大変な被害が想定される。日常備蓄以外で備えておくべきは、非常用トイレだ。
「あらゆる災害でいちばん困るのはトイレです。特に給水が届かない高層マンションは不可欠。消費期限も長いので、これだけはまとめ買いをしておきましょう」
1人2週間分あると安心だ。
※女性セブン2020年4月23日号