ムチャクチャな約束を力技でゴマかしたのはIさん(40代・金融)だ。Iさんは、オンライン飲み会をダブルブッキングしてしまった。約束していた時間が多少ズレていたため、とりあえず片方の仲間と飲み始めたが、すぐに別のパソコンでもう1つの飲み会にも参加したという。
「2つのパソコンを駆使して2つの飲み会を器用に行き来していましたが、これが結構、何とかなるんですよ(笑)。ただ、『お久しぶり~』『ちわ~っす』などと、カンパイを繰り返している内に、あっという間に酔っ払って寝落ちしてしまい、次の日、山ほどツッコミのメールが来ていました」(Iさん)
最後に、まったく笑えなかったのはNさん(30代・塾講師)だ。Nさんは、自分の彼女が友達とオンライン飲み会をする姿を見て、大いに凹んだという。
「彼女との同棲は1年以上に及び、“そろそろ結婚も”と考えていたのですが、友達と話している彼女の姿を見たのは初めて。『ふざけんなよ!』『うるせーよ!』と、彼女の友達の言葉がとにかく汚いのに引きましたし、そういった会話をしている彼女の表情は、自分といる時よりも明らかに楽しそうで……。見たくない面を見たというか、結婚する前に知って良かったというか、非常に微妙な気持ちです」(Nさん)
なお、オンライン飲み会経験者たちに話を聞くと、「参加者は4人程度まで」「1つの話題を全員で話すので、ある程度“司会”が必要」「家族に聞かれたら困る話題は避ける」などの注意事項が寄せられた。外出自粛がいつまで続くか分からないが、会えない友人と飲めるのは大きな魅力。遊びの選択肢の1つとしては有効なようだ。