この選定療養費には保険が適用されないので、全額自費で支払わなければならない。となれば、必要な時に迅速に紹介状の作成をしてくれるかかりつけ医を見つけることが大切になる。前出の黒田氏が言う。
「治療費のために患者を手放さなかったり、“治療ができない医者”などと悪い評判を立てられるのを嫌がって、紹介状を書き渋る医者も少なからずいます。普段の通院の時から、“何でも相談ができる先生か”“様々な病院と連携を持っているか”といったポイントを確認しましょう。
また、専門性を持つ医師ほど、自分が診られる範囲を超えていると判断したらすぐに紹介状を書いてくれる傾向があります」
“大病院なら安心”ではなく、まず信頼を置けるかかりつけ医を探したい。
※週刊ポスト2020年5月22・29日号