コロナ禍でマスクが手放せない状況が続くなか、季節は夏に向かっている。しかも気象庁によれば、今年は全国的に5~7月の3か月は平年並か高い気温と、“暑い夏”になりそうだ。夏本番を控える今、暑さはもちろん、蒸れや日焼けも気になる「夏マスク問題」にどう向き合えばいいのだろうか──。
40代の主婦・Aさんは、マスクをして買い物や犬の散歩に出るが、息が苦しくすぐに疲れる。最初は「運動不足」だと思ったが、マスクのせいだと気づいた。
「先日の真夏日は、とりわけ蒸れ、熱がこもる感じが不快でした。少しの外出でも今後の季節のことを考えると、熱中症が心配になります。これまでマスクには、フィルター機能など、性能ばかり追求してきましたが、快適さも両立させなくてはならないことに気づかされました」
Aさんはこの夏、マスクの使い分けをしようと考えているという。具体的にはこうだ。
「スーパーや比較的人が多めのところは不織布マスクで、それ以外の場所は布マスクという形で使い分けを考えています。人が少ないところでは、自分の飛沫を防げればいいので、通気性を重視。自作するなら、水に濡らすと冷たくなるタオルを使用したり、SNSで見かけた表地は綿素材、裏地にはユニクロのエアリズムを採用するというのもありかなと思っています。ただ、アパレルやスポーツメーカーが、どんどん夏用の機能性マスクを出してくれるんじゃないかという期待もしています」(Aさん)
30代の女性会社員・Bさんは“マスク焼け”を懸念。例年以上の対策が必要だと感じている。