Bさんは今後の出勤時の身だしなみについても戸惑いを隠せない様子。
「出社が決まってまず、コンタクトレンズの残りがあるか確認しました。家ではずっとメガネなので。また、オフィスではパンプスなのでストッキングを履かざるを得ませんが、それに加えてマスクで通勤が続くかと思うと、いまから憂鬱です。上も下も蒸れるとか最悪です」(Bさん)
弁当を持参するように
20代の男性会社員・Cさんは、営業職。以前はランチ開拓に余念がなかったが、昼食は通勤途中のコンビニエンスストアで購入するようになった。
「これまでは、その日のランチに何を食べるかを楽しみに仕事をしているようなものでした。でも今は、“密”を避けようと思うと、飲食店内には入りづらい。会社の周辺にはコンビニが少ないので、通勤途中にあるコンビニで、パンやサンドイッチを購入するようになりました。テイクアウトでもいいのでしょうけど、どうせ会社で食べるなら、なんでも同じだと思うようになって……。
あとは、時差通勤になったことの影響も大きいです。家で朝食を食べ、昼前に出社すると、いわゆるランチタイムにはまだお腹が空いていない。ますます外で食べることが少なくなりました」(Cさん)
満員電車、蒸れるスーツやストッキング、身だしなみ、ランチ……。これまでの出社スタイルの“常識”が、覆されようとしている。