だが、テレワークが普及すれば会社への出勤回数が減り、精神的にも働きやすくなる。ただし、会議や打ち合わせはネットを通じて行なわれるため、新たなスキルも必要だ。
シニア世代の生き方・働き方のサポートを行なうライフシフト・ジャパン代表取締役CEO・大野誠一氏が語る。
「高齢者はコロナの重症化リスクが高いので、会社も社員の感染リスクを減らすために在宅勤務を推奨するところが増えている。リモートワークが上手にできる人は生産性が上がっているという傾向もある。そのためには高齢社員はITスキルを高めることが不可欠です。これまで飲みニケーションで仕事をしてきた世代は、取引先とも会って商談という慣行に馴染んでいるが、これからはそうしたスキルは通用しなくなる。発想の転換が必要になるでしょう」
ポストコロナで「勝ち組」になるには、こうした変化にいかにうまく適応できるかが鍵を握る。
※週刊ポスト2020年6月12・19日号