在宅ワーク
【オンライン覆面調査】
いわゆる「覆面調査」のオンライン版。これまでの覆面調査は、指定された店舗などに実際に出向き、店のサービスなどを調査して報告していたいが、オンライン版では、パソコンやスマホなどを使って自宅で作業できる。例えば、あるメーカーの「オンライン相談」に申し込み、商品購入を検討している客に扮して、メーカー指定のビデオ会議アプリなどを使って実際に相談をする。その後、オンライン相談のやり方や操作性についてレポートにまとめて報告をするといった内容だ。報酬の単位は1社あたり2000円程度。
【AIの学習用データ収集】
音声認証システム、顔認証システムなどのAI(人工知能)に読み込ませる情報を集める仕事で、いま急激に求人が増えている。
「例えば、身近な人、数人に短文を読み上げてもらい、音声を録音する、などの業務になります。子供からお年寄りまで、さまざまな年代の音声データを集め、情報をAIにインプットさせることで、AIがイントネーションの違いまで認識できるようになります。つまり、AIの機能を向上させるためのお手伝いをする仕事、というイメージです」(在宅ワークの求人サイト「キャリア・マム」代表の堤香苗さん)
ほかにも、指定された画像から、特定物の画像をパソコン上で切り抜き、一つひとつの画像に名称をつけるような業務や、自分の顔を撮影してその写真を納品する仕事などがある。いずれもAIの画像認識性能を向上させるための仕事だ。いずれも単価は1本数百円の場合が多い。隙間時間に稼ぎたい人に向いている。
【動画の加工・編集】
指定された動画を加工・編集する。これには若干の知識やスキルが必要になる。そのため、前出の音声や顔画像のデータを収集する仕事に比べ、報酬が約10倍になるという。例えば、1分程度のムービーを編集すると2~3万円は稼げる。
「応募の際は、自分なりに少しでも加工や編集をした動画を渡すと、採用されやすくなります」(前出の堤さん)
応募のため、試しに無料の動画編集アプリを使い、子供やペットの動画に音楽や文字テロップを入れたり、不要なシーンをカットしてつなげる編集作業をしてみよう。
※女性セブン2020年6月25日号