「不織布の使い捨てマスクをしている子どもの親に対して、“一日中ネットに張り付いていそうな暇人”と揶揄しているのを聞いてしまいました」
子ども用の使い捨てマスクはネットでもなかなか手に入らない時期が続いていたため、そんなレアな商品を手に入れているということは、相当時間に余裕があると解釈されているそうだ。
「一番多いのは、母親のお手製マスクです。ママ友たちによると、手作りマスクは“愛情の塊”だそうですよ。“幼稚園ママなら誰でも作れるでしょ”とのことでした」
たしかにお手製マスクは時間をかけて作っていることから、言い分としては分かる。しかし、誰でも作れるというのは少し違う気もする。
「よくわからないのが、ブランドの子ども用マスクがランク最上位ということなんです」
郁美さん曰く、ママ友同士では以下のようなマウンティング合戦が行われているそうだ。
「○○(子ども向け有名ブランド)から子ども用マスクが販売されるみたいで、買っちゃおうかな~」
「そうなんだ。で、いくらするの?」
「2枚で1800円くらい。安いでしょ?」
「確かに安い~! 私が買おうとしてる△△のは3300円だもん。○○の安くていいなぁ」
「あ、うちは子どもが多いからマスクの枚数が必要で。一人っ子だと出費が少なくて助かるねぇ」
このようなマウンティングは、幼稚園が再開してから毎日のように行われていたそうだ。しかし、話題にはあがっていたもののブランドマスクを子どもが着けている姿を見たことはない。ママ友曰く、“何度も抽選に外れるから諦めた”とのことだった。