勝手にリフォーム案を出してくる
「“有名なリフォーム会社に依頼するのはバカみたいよ。高いじゃない。それなら地元の工務店にお願いしたほうが良い”と、求めていないアドバイスをされました」
そしてデリケートなお金事情にも首を突っ込む。
「“ローン組んでやるの? 今の家のローンとダブルは大変じゃない?”ですって。余計なお世話ですよ」
うんざりした表情で語る美咲さん。ボスママによる第一弾の攻撃はこれで一旦終了したのだが……。その後、こんなLINEが入ったという。
「“美咲さん、リフォームするなら思い切ってやったほうがいいわよ。吹き抜けの天井とか開放感があるし、壁紙もデザイン性のあるものがいいんじゃない? 建て売りだとデザインがありきたりだもんね”って……。我が家は作業スペースの確保程度のリフォームのはずだったのに、勝手に話を大きくされたんです」
LINEの返事に困った美咲さんはそのまま放置。しかしそれが琴線に触れることとなる。
「直に会う機会は減っていたはずなのに、“リフォームはどうなった?”など突然LINEの頻度があがりました。そして会うたびに、“私が提案したリフォーム案はどう? 地元の工務店はチェックした?”と確認してくるんです」
そして現在も美咲さんに粘着し続けているそうだ。生活を豊かにするはずのリフォーム計画だったのに、うんざりするような事態に見舞われてしまった。
「リフォームを検討している間、なんとか工夫しながら作業スペースを確保していたら、もしかしたら無理にリフォームしなくても何とかなるのでは? と思い始めました」
現在、夫とともに、リフォームを進めるか否かを再度検討中という。ママ友に限らず、他の家庭の事情を知りたい、覗きたいという気持ちが強く働いてしまう層は一定数いるといわれている。もしこのような人と出会ってしまったら、回避するのは難しいのかもしれない。