ひっそりとお金を貯めこむ「へそくり」。生活費の足しにしたり、子供の教育費に使ったり、老後のための蓄えにしたりなど、その使いみちはさまざま。節約アドバイザーの丸山晴美さんは、積極的なへそくりをすすめるという。
「お小遣いとは別に、節約など家計のやりくりで残ったお金や棚ぼたの収入を、へそくりとして貯めておけば、心の拠り所になります。いますぐに使うことがなくても、何か行動を起こそうと思うと、現金が必要なことも多いんですよね。実際、私は、離婚後の引っ越し代にへそくりが役立ちました」(丸山さん・以下同)
そのほか、サプライズ的なプレゼントにへそくりを活用して、とても喜ばれたこともあるという。
「特別な外食の際に、『へそくりがあるから、ちょっと贅沢をしよう!』と奮発したり、車など家族で使うもののランクアップに使うのも効果的。ステイホームで家を片付けた際に、家族のへそくりを見つけた人もいらっしゃるかと思いますが、夫のへそくりを見つけた友人が、『ここにへそくり隠してたの、忘れてた! これでおいしい物食べよう』と有名店のデリバリーを注文したと聞き、あっぱれな使い方だと思いました。
大掃除では、家族みんながトレジャーハンターになったつもりで、隠したまま忘れてた“へそくり探し”を楽しんでもいいかもしれませんね」