住まい・不動産

サザエさんゆかりの「桜新町」の住環境 漫画同様ほのぼの暮らせるか?

桜新町には「サザエさん通り」も(時事通信フォト)

桜新町には「サザエさん通り」も(時事通信フォト)

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「桜新町」(東京都世田谷区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 東京の亀有(こちら葛飾区亀有公園前派出所)、埼玉の春日部(クレヨンしんちゃん)、神奈川の湘南(SLAM DUNK)、静岡の清水(ちびまる子ちゃん)……など、漫画やアニメと深い関わりを持つ街は数多くありますが、桜新町もその1つ。『サザエさん』の原作者の長谷川町子さんが桜新町に長く住んだことから、“サザエさんの街”として有名で、同作に登場する店のモデルとなった店もあります。『サザエさん』といえば、ほのぼのとした日常を描く国民的漫画・アニメですが、実際にもほのぼのと暮らすことは出来るのでしょうか。

 鉄道は東急田園都市線のみ。急行が停まらないのは少し残念ですが、乗換なしで渋谷まで10分、大手町まで26分と、アクセスは抜群です。三軒茶屋や二子玉川は5分以内、新宿へも20分超ですから文句無し。ただし朝夕のラッシュは強烈です。

 道路状況は微妙です。国道246号(玉川通り)、環七、環八と、近隣に幹線道路はいくつもありますが、交通量は猛烈で、瀬田交差点、東名東京ICの交差点、上馬交差点、二子玉川駅付近、三軒茶屋駅付近など、渋滞ポイントだらけ。朝夕、週末、月曜や金曜、月初や月末、五十日(ごとうび)、連休、雨の日……とにかく1年中混んでいるイメージです。裏道はガードレールがない場所が多く、一方通行が多いので要注意。高級車だらけなのも特徴の1つでしょう。

三軒茶屋や下北沢よりも高評価

 桜新町は早くから住宅開発が進められた街で、その当時に植えられた桜が街のシンボル。桜新町という地名も、元の「新町」という町名に「桜」を冠したものです。芸能人も多く居住する人気エリアで、地元の「さくらまつり」にも芸能人が登場するほど。駅と長谷川町子美術館を繋ぐ通りは「サザエさん通り」と名付けられており、キャラクターの銅像などもあります。

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